ヨギーの寿命は日数でなく、呼吸の回数で計られる。だから、ヨギーはゆっくりと深いリズミカルな正しい呼吸をするように努めている。
人は、水や食料がなくても数日は生きられるが、空気がないと数分で死んでしまう。『こんなに命に大切な呼吸を無意識で、おろそかにしていてたなんて』と今感じます。
水泳・ランニングなど、呼吸法をやるスポーツでもしなければ、こんなに呼吸に意識を向けることなんてなかっただろうと思いますが、ヨガで呼吸法をやり初めてからは、いかに大事かを感じます。
最初は、ともかくなんだか苦しかったです。続けていくと、リラクゼーション効果を感じます。深い呼吸をするために、横隔膜をほぐします。
動画を見ると横隔膜が、肺を動かしているのが見えます。
身体が、ガチガチで緊張状態では深い呼吸できないのがわかりますね。
チッタ(心、理性、自我)は2頭のたくましい馬に引かれた馬車のようなものである。一方の馬は、プラーナ(呼吸)で他方は、ヴァーサナー(欲望)である。この馬車は、より強い馬が進む方向に引っ張られる。呼吸が強いと、欲望がコントロールされ、感覚が抑えられ、心が平常になる。欲望が強ければ、呼吸が乱れて心が動揺し、悩まされる。
だからこそ呼吸法を習得し、呼吸を調整し、制御することで、心をコントロールして、その絶え間ない動きを沈静化させるのである。
静かな心を育むには、まず呼吸を整えなさい。 なぜなら、呼吸がコントロールされると、心が安定し、呼吸が乱れると心が乱れてしまうからである。 だから、何事かを始める前に、まず呼吸を整えなさい。 気分が落ち着き、心が静まるだろう。 プラーナ(呼吸)とマナス(心)が同化した時、名状しがたい喜びが起こるのである。